◆理事長挨拶

新年のご挨拶 
 公益財団法人 水交会理事長(代表理事) 夏川和也

 明けましておめでとうございます。 会員の皆様におかれましてはご家族ともどもご健勝にて新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 国内外において重要な任務に従事しておられる自衛隊員及びそれを支えておられるご家族・同僚の皆様に対し、改めて感謝申し上げますとともに、その任務の重要性に対する思いを新たにしつつ本年の海洋における安全を祈念いたします。

 さて、顧みますと、昨年3月11日に発生した東日本大震災では、地震と津波により我が国に2万人に近い死者・行方不明者を齎し、同時に発生した原子力発電所事故による放射能災害の復旧には数十年の長い時間がかかると予想されます。また、経済の停滞から我が国の防衛予算が年々縮減される中にあって、中国が自国の経済発展を背景に空母建造等、急速に軍事力を増強しつつあることはこの地域の安全保障に大きな不安材料となってきております。

 そんな中にあって、わが水交会は当初計画より少し遅れましたが、昨年7月1日「公益財団法人水交会」として新しいスタートを切ることができました。新しい定款の第3条では、「この法人は、海上武人の良き伝統精神を継承しつつ、海洋安全保障に関わる思想の普及、施策・活動に対する協力及び先人の慰霊顕彰を行うとともに、地域社会活動を支援し、併せて会員相互の一体感の高揚を図り、もって国政の健全な運営の確保に寄与することを目的とする」としており、十数年前に水交会と海自桜美会が合同するにあたり、当時の先輩方が思い描いた姿をはっきり描いております。 

 昨年のご挨拶でも申し上げましたが、法人としての公益性と共益性は相反するものではなく、相互に補強し合うものと考えております。すなわち、われわれは国家防衛という国にとって最大の公益を追求するために、多くの仲間の力を結集してことに当る努力を続けて参りました。この仲間を結びつける力、そして共に協力して国の防衛を担うという誇りを育むことこそが、他ならぬ共益性そのものだと考えるからです。

 水交会と桜美会が合同して、十年が経過しました。この間、役員の交代をはじめ本部・支部の運営についても、海軍出身者から海上自衛隊出身者等へ、おおむねスムーズなバトンタッチが行われてきたと思います。海軍出身の先輩方のご尽力に感謝いたしますと共に、今後とも行事等に積極的に参加していただき、若い会員に伝統を伝えて頂きたいと思います。

 水交会が抱える大きな問題として海軍出身会員の高齢化にともなう会員数の減少があります。公益財団法人への移行を機に、支部・会勢拡充分科委員会が中心となり会勢拡充に一層の努力を続けて参りますが、会員皆様一人一人のご尽力をお願い致します。

 また、財務基盤の改善が必要であります。その対策として、第一に事務経費の削減を目指します。具体的には、委員会委員による事務局業務の一部実施及び繁忙期におけるアルバイトの活用などの工夫による事務局員の削減です。二つ目は、水交誌の発行回数の削減です。水交誌の重要性については十分認識しており、代替手段としてインターネットのホームページやメール、更にファックスなどの活用による情報伝達体制を確保して参ります。この二つの業務改善策の実施は、いずれも会員の皆様に対して少なからぬ影響を与えるものであります。皆様のご理解と、ご協力、ご支援をお願いいたします。

 改めて皆様のご健勝を祈念し、新年のご挨拶といたします。




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